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音楽 müzik ④ U2

専門家ではないので、私にとってのU2という話です。


 

数年前、まだiTunesでコントロールしていた時期だったかと思います。U2がニューアルバムのPRとして全曲が無料配信され、自動的に?自分のboxに格納されていて、U2なんか、若ぶって痛々しいなだとか、あぁなんだかデビュー当時の曲に戻りつつもあるのかなだとか思っていた矢先。SNSで、「なんで勝手に知らない歌手のアルバムがダウンロードされてんの困るー」「誰、このアーティスト、ウニって呼ぶのかな」というのを見かけて愕然とし苦笑してしまいました。


彼らは、1976年アイルランド・ダブリンで結成、1980年Island Recordsからスティーブ・リリーホワイト プロデュースで1枚目のアルバム『ボーイ』(Boy)を発表。この辺りがメジャーデビューでしょうか。



マラケシュの街。U2はモロッコで何度かPV撮影している


日本語の歌詞があまりにも恥ずかしくて受け入れられず、英語なら拙く、ただの音として捉えることができたこともあって、英語の曲への傾倒が小学高学年からはじまりました。


ただ彼らの曲は、子供であっても、大人であっても日本人には受け入れられにくい土壌があったかもしれません。U2のメンバーは三人ともがアイルランド出身であり、曲はどちらかといえばドがつくほど真面目なものが多かった。アイルランドはご承知の通り、1960年代後半から北アイルランド紛争が活発となり、アイルランドの独立を目指す武装組織アイルランド共和(Irish Republican Army:「IRA」)が分裂して、テロ活動が激化し一般市民を交える激しい活動をした近しい歴史があります。彼らは少なからずその残像を見聞きしてきいるはずで、テーマに戦争や政治、宗教といったモチーフにしたものが多いのもうなづけます。  


愛や恋というテーマであっても、まわりくどく、哲学的な表現で、真面目な私(笑)彼らにどんどん心酔していったのです。もちろん日本公演にも数度は行き堪能しました。

しかし、自分も歳を重ねていますから、今彼らは60代前半のはず。ただ、ジ・エッジの奏でるギターもボノのヴォーカルやサングラスも他のメンバーも愛すべき人たちで、ちょっと頑なな自分は、彼らに影響されたところが多いのです。

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