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鈴木 隆 ① 貫入に惹き寄せられ。


小田原を拠点に作陶をするのは、鈴木隆さん。彼もまたおもしろい経歴の持ち主。

さておき、工房は相模湾を見渡せ、急斜面の山側には色づいた柑橘類のビタミンカラーがアクセントになっていました。

よい季節に訪問が叶いました。


鈴木作品の大きな特徴である貫入(ヒビ)は、釉薬と本体の焼成時にできる、膨張収縮率の違いにより発生します。そして、その貫入も焼成時間差を計算することで、見えるヒビにも色が異なって見えてきます。

青瓷鉢

貫入青瓷は、厚い釉薬層に幾重にも入ったひびに光が反射して、

浮かび上がる模様がくっきり。見た目から氷裂貫入、亀甲貫入、薔薇貫入などと呼ばれたりするのだそうですよ。

子供の頃、土鍋料理のとり碗としてつかっていたのがグレーの貫入碗でした。その記憶からか、いつかは少し揃えたいなと思っていたものと出会えました。

個展一点ものから、日常でお使いいただける120点ほど展示予定。


初日は在廊の計画もしていただいています。会期までに鈴木隆作品の予習を、blogでご紹介してゆく予定です。

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