BBQで焼かれた玉ねぎが苦手で、烏賊に目がなく、おっとりしていて怒ることがあまりない。
そういう袴田章子さん。しかし、ご一緒した食事のタパスには、淡路産の玉ねぎが入っていることをBIOMEは知っていました。「もし無理ならいただきますから」と息をのんでいたら、「食べられる!おいしー」と嬉しそう。そして一言「ただの食わず嫌いかもしれません」とそこも袴田さんでした。
のっけから、困難を乗り越えたので、神戸牛などは放っておいて、彼女の大好きな烏賊尽くしを決めて、その夜をスタートしました。
創作のこと、他に働いていること、子育てのこと、家族のこと、お話しているけれどアーティストというのは、何かどこかに「筋」がありますね。
食べた時に口に残る「筋」でもあり、一本筋が通っているの筋でもあり、筋肉の中の筋でもあり。
それは、能力というのか、そうではなく臓器の一部みたいなそんな感じかしらん。頬張るお顔をみながら考えるのでした。
前回のblogでご紹介したドローイング。主に袴田さんとご子息との生活のひとこまをしたためた『MOKU』という絵日記。(BIOMEで展示していますので、ぜひご覧になってみてください。)あの迷いのない線が、安定的でのびのびしている、誰のためでもなく、本質的な袴田さんの大好きな絵を通じた愛を感じるものです。うらやましいな、さらさらっとこんな線がひけて、絵が描けて。
そもそも彼女を知ったのはドローイングからなのですが。
食事をしたお店のかたすみで、ひっそりと飾られているイベントツリー。
クリスマスツリーにメッセージを飾っていくのだそうです。いの一番に袴田さんとBIOMEで楽しみました。
袴田さんの作品にも登場する姫シリーズのサンタ!
誰しも、しんどい時期があり、確かにしんどければやめてしまってもいいかもしれないけれど、やりきったり、経験したことは、身についてゆくことが本質にあると思います。
ニコリともせず、外開きの足、威厳のある風貌の姫サンタ。よいメッセージになりました。
自分達への鼓舞も込めて!
袴田さんの在廊は、11月5日(日)で一旦終了です。
さて、二人でうかがったお店はこちら。
なんとBIOMEのすぐ北側の棟続き。
我が家のキッチンかダイニングのように居心地のよいスパニッシュ。
コメドール エステラ
予約必須で、
皆さんもおたのしみを。
袴田さんのメッセージ、見つけてくださいね。そして、素敵なシェフとマダムにいつも救われているBIOMEです。