額縁ですが、アクリルやガラスを施していません。
確かに、美しく長く大切な作品を保管するにはそういった防護の役目が必要です。(保護剤を表面に施しています)
ギャラリーにいて、ギラギラした感じを受けなかったのはそこにも理由があるのかもしれません。額縁にも見せ方にも、観る側への感じ方に気を配る若林さん。
さて、今晩よりこの「ともしび」個展作品をonlineでも、お楽しみ頂けます。お伝えしたような臨場感には少し届かないかもしれませんが、どうぞ Meeting You Online ででも作品をご覧ください。
そして、
こんなエピソードもご紹介します。
若林哲博氏 談------
TV番組の「フランダースの犬」が大好きで、主人公の少年ネロが絵がうまく、子供の頃ネロを真似て、わら半紙にらくがきをよくしていました。
そんな姿を見てか、祖父がある日突然イーゼルを買ってきてくれたのです。幼かった私は、イーゼルにほとんど興味をしめさず、2、3回使ったきりで押入れに眠ることになりました。
絵描きとして生きていこうと決めたとき、あのイーゼルを思い出し、父に尋ねると、まだ押入れにとってあるとのこと。押入れから、ホコリまみれのイーゼルをひっぱりだし、古い形できゃしゃだけど、今こそこれを使うよと、亡き祖父に伝えました。
立派なイーゼルではないけれど、私にとっては宝物です。