笹倉 岳(Gaku Sasakura)
木工家
1970年 兵庫県生まれ
造園業と山猟師の家に生まれる。
欲しい物はまずは、自分で作る、がモットー。
現在は、高知県で制作を行っている。
岳ちゃんは、丸坊主でおむつ一丁で走り回っていた子のような記憶があります。実は同郷、同級生の弟。生まれた時から同じエリアで育ってきた仲間です。
岳ちゃんが現在のような活動をしていることは全く不思議ではありませんでした。彼のファミリーはとてもユニークで、知的で、生き様が魅力的だったのです。
兵庫県の篠山で小さなギャラリーを営んでおられるお母様からは、小学生の頃、人形劇を教えてもらったり、どこか知らない場所のおもしろ話をしてくれる、教育に長けた方でもありました。亡きお父様は尺八を作ったり、確かに猟師だったような気がします。自宅に鹿が吊してありましたから。
彼の兄である同窓生は今はアラスカ在住のアーティスト。そんなこともあり、木を相手に必要なものは、自分で作り出すことは、ライフワークというか、生まれながらの環境がそうだったというか、至って自然な成り行きに思えたのです。
「日常の具ですよ」と笑う岳ちゃんの皿やカトラリーは、家庭料理をする人たちにはとても人気です。安価で遠慮なく使えると、いう声もよく聞こえてきます。アートな表現をまだできるほど親交を再開できていませんが、彼の作品は具であり使って間違いない、そんな木工家なのです。
今回を機会にぜひ、ご興味を持っていただければ嬉しいのです。