梅雨には、五月雨や黄梅の雨、麦雨という他の呼び方がありますね。いずれも季節を如実に表す素敵な言葉。
四季がある日本においては、季節の遷移を自分たちなりの願いや思いや生活を汲んで過ごそうとするすばらしい日本語の文化があります。
雨や、空いた時間に、今猛烈に読書をしているのですが、なぜか共通して感じ入ることがありましたのご紹介したいのです。
子供でも大人でも構いません。
今、苦しんだり、迷ったりしつつも乗り越えようとする課題があります。それって、なんのためだっけ、というシンプルなこと。
紫陽花の開花、色の変化が楽しい日々
大きな仕事に取り組むときに、怯んだり、悩んだりするとき、比較的立ち戻る思考が「えーとこれ何のために私がやっているんだっけ」と思えることです。
確か、若い頃は見栄を張りたい、格好が悪い、褒めてもらいたい、なんでもうまく成し遂げたい、失敗は恥ずかしい。そんな気持ちも弱音を跳ね返すためのバネになるなら悪くもありません。
いやいや、もっというとそんな謙虚な思いより、そもそもこんなことやる必要があるだろうか、とまで荒廃した時期がなかったわけでもありません。若い時ですよ。
目標というより、目的を見極めることができるようになったのは、
もしかしたら、時間の経過、重ねてゆる年齢、残された時間、そんなことによるのかもしれない、凡人のこのごろの思いです。
さて、いよいよ今週末6月10日(土)から始まる銅版画の二人展。
田中さんは細やかで閑かな青の世界、水上さんは多色を用いた色の楽しさを表現してくださいます。田中さんは、ガラス絵もご紹介されていますよ。
また、今回の展覧会では、お二人に無理をお願いし、
版画のもと、銅板を展示させていただいています。
板そのものも大変美しいものです、乞うご期待。見逃しのなきように。
2023年6月10日(土)-18日(日)
「蒼茫のきせつに」
田中涼子と水上多摩江の銅版画二人展
詳細は、こちらからご確認ください。