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番外 このにおいなんのにおい

本日(9月13日)を急遽休廊としましたが、村松さんのご協力で15日火曜まで会期を延長することができました。ご迷惑をおかけいたしましたが、明日、明後日どうぞお立ち寄りください。


その「種蒔く人」個展には、土・石・木片・薪などを並べた上で、作品材料が和紙に顔彩のせいか、お客様が「木の匂いがする」と何度かおっしゃられていました。意図的なものがあるのですけれども。


人工的な香りによる空間演出が芸術にもなる時代ですが、育児時代にとても気に入っていた絵本があります。

トリスおじさんでおなじみイラストレーター柳原良平さんの絵本

それぞれシーン別に、端的に匂いの表現が韻よくリフレインされています。読んでいるうちにその情景が。特に秋の匂いは当時読んでやりながらウルウルした記憶が。なんてことない言葉が並んでいるだけなのに。


なんてことない景色、道具、匂い。いつか遠い記憶となり記録となる。そんな「匂い」は五感の中でも大切にしている部分。村松佑樹さんの個展で、連鎖した感想です。


明日からもどうぞよろしくお願いいたします。


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