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牧野 環② リレー展での在廊日

タイムマネジメントが素晴らしい牧野さんは、分刻みでスケジュールをお教えくださいます。長久手市からの道のりを、MANABU(edu)の日でもある展覧会二日目にお出ましいただきました。


「描きあげて・知る」日本画MANABUと題しました。モチーフはなんでもいいし、準備した日本画材をどう使ってもいい。けれどなんとか書き上げることにこだわることにしました。

日本画は相当な時間を使うものですが、牧野さんの工夫とゲストの努力でとにかく仕上げてしまうのです。その時間に、画材や日本画史についてその場に応じた話題が出ます。


竹内栖鳳のこと、展示作品の画法と今描いているやり方との相違点と魅力。

精神的な緊張感と弛緩のこと。

どれをとっても、ドクターから鎧を一枚ずつ剥がされていくかのような、レッテルを取り払われていくかのような、そんな時が流れてゆきます。



終了後の皆さんは、ご自身がお持ちになられたモチーフを描き切り、日本画の観方が明らかに変化し、広がったとの感想。そして、気づけば仕上げの箔の散らし方の部分にこだわる、新たなご自身を見つけられたご様子でした。


牧野さんは、フランクながら鷹揚さと緻密さのバランスをお持ちで、こうやって自身で実感して日本画の観方や感じ方を広げていただくことを普及したいんだと話されていました。

午前と午後にご参加いただいた皆さんも充実の時間だったようです。

朝陽を浴びながら、静寂の中で取り組む至福な時間でした。


人気の作品「おもまぶた」©牧野環 眠くてねむくて仕方のないマレーグマなんですよ。

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