関西圏以外のアーティストを、できるだけ多く取り上げている中でも大きな醍醐味は、大切な作品が送られてくるパッキン。
梱包の仕方には、その方の性格や想いが伝わってくるその作業の足跡がたどれます。
渡辺三重さんとはこれで2度目の展覧会のおつきあい。コロナの影響もあって、また北海道で作陶されていることもあって、未だお目にかかることができていない残念ぶり。
2022年神戸では初の個展となった際に送ってくださったお庭の写真は、それはすばらしいものでした。(過去のblogをぜひご覧ください。)
そのお庭も尺で測った様ではなく、まるで自然の森か林のような広大(といってもよさそう)な場所に、さりげなく、たくましく生い茂るお庭を一人で育てられているのだそうです。
ずいぶん回りくどい伝え方になりました。そんなことも聞いていたからこそ、表情豊かに梱包された作品たちが愛おしい。冒頭に記載した梱包の足跡とは、渡辺さんの場合、よく乾燥した北海道新聞が、箱底に側面に、作品の包装にと、ほかほかとくるめられているのです。おかしな表現ですが、窯から取り出されたほかほかの作品が、北海道新聞のほかほかベッドに詰まっているかのよう。
本日個展初日は、かねてより楽しみにしていましたとおっしゃるお客様が、一点ものをつぎつぎとお持ち帰りくださいました。
渡辺三重さんのおおらかで、それでいて草花を愛でるおやさしい心とともに届きますように。3月26日(日)まで個展開催いたしております。
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