林 陽子(Yoko Hayashi)
銅版画家
東京都目黒区在住
大妻女子大学短期大学部卒業
1996年 イラストレーターとして仕事を開始
1999年 銅版画制作を始める
2006, 07,13,17年 ギャラリーハウスマヤ主宰
「装画を描くコンペ」入選
2017年 スペイン37th MINI PRINT
INTERNATIONAL de CADAQUESに
てFinalist
2010,12,14,15,16,17,18,19年 スペイン MINI PRINT INTERNATIONAL de
CADAQUÉS Selected Artists
2017年 第61回CWAJ現代版画展 入選
まずはじめに。林陽子さんのご尊父様が新年にご逝去されました。以前より闘病のお父様の介護をなさっていたとはいえ、終始丁寧にお打ち合わせに付き合っていただいておりました。ご幼少の頃からのエピソードを伺っていますと、ご家族が心尽くしの日々だった様子です。
ただ、その哀しみが林さんに与えたものは、アーティストとして大きな原動力になったともいえそうです。
創作は、私という人間の根源になるものだと感じています。
抑えることが難しい湧き出てきてしまう衝動のようなもの。
それを止めることがどれほど苦しいかというのを
介護で止めていた期間、改めて思い知らされました。
人間の本能や欲求は必ずあって、無理に自分を鼓舞したり、ポジティブになろうとせずとも、そんな時は必ずやってくる。
そのきっかけになるものが、ひとりになる時間や苦しく暗い環境、確実だと思えることが少ない状況にあればあるほど、見極めが進むのかもしれません。
銅版画が中心のこれまでの活動を、ジャンルを問わず幅広く向き合っていきたい、それも一つかもしれませんね。
林陽子さんの出展作品の中に見つけらるたからものは果たしてどういうものなのか。添えたメッセージを読みながらお楽しみいただけたら嬉しい、とコメントを寄せてくださっています。