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⑥春のしろ 磁器のトリセツ

磁器は、長石(ガラス成分)と珪石を含む磁土を、1300度から1400度の高温で焼成された器です。焼き締めることで固く透明感のある質感と、吸水性が少なく扱いよいものと言われています。指で弾くと、金属音のような音がしますね。

「Casa BRUTUS 器の教科書」より。建築家中村拓志さんが選んだ器が畑絢子さんの作品「shell bowl」

<使い始めやお手入れ>

中性洗剤とやわらかいスポンジで汚れを洗い流せます。水分を含んだままで放置すると、カビや臭いの原因となります。よく乾かして収納しましょう。


<しつこい汚れには>

茶渋など、しつこい汚れがある場合はメラミンスポンジで磨いてみてください。その他食器用漂白剤もお使いいただけます。ただし、金彩、銀彩、色絵ものなどは色落ちしてしまうこともあるので、漂白剤の使用は作品ごとに確認しましょう。


<料理の盛り付けには>

磁器は、保温・保冷性にも長けています。お料理の盛りつけや飲み物をいただく際に、それらの温度により、器をぬるま湯、又は冷水にくぐらせてください。より美味しさを極めていただるでしょう。


< 電子レンジ、食器洗浄機、オーブン >

磁器は、電子レンジ、食器洗浄機にご使用いただけるものが多いです。ただし、金彩、銀彩のものは色が落ちてしまうことがあるので使用しないでください。耐熱ではないためオーブンにはお使いにならないでください。


<貫入(かんにゅう)について>

素地と釉薬 (うわぐすり) の膨張率の差などによって、磁器(陶器の場合も)の釉に細かいヒビの入った状態になることがあります。これが貫入です。焼物独特の景色としてお愉しみください。愛着もわいてくることでしょう。


<その他>

磁器は、その透明感や透光性を活かして照明などにも利用されます。春のしろ展覧会には出展されていませんが、畑絢子さんはペンダントライトも制作されていますよ。

照明は畑絢子さんの作品。建築家中村拓志さんのweb site「NAP」で紹介されているRadiator House。https://www.nakam.info/jp/works/radiator-house/


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