畑さんは京都のご出身で現在は広島に在住されています。
広島県に降り立ち北上、原爆ドームの横を流れる太田川の中流を渡す橋の上でパチリ。
8月も間近の広島です。
自宅兼工房は、さすが陶芸家のお宅。たくさんの器が棚に収まっているし、照明や床のタイルもご自身で作ってしまうという、凡人には羨ましい限りの設えです。
大きなタイルは日当たりの良い場所に、床材としてインパクト大。
生活に楽しいアイテムを取り入れていらっしゃいます。
さて、畑さんにお目にかかるきっかけになったのが、このオブジェ。
この方は磁器をとりあつかっておられるはず、これは一体どうなって自立しているのだろうか。不思議で興味にあふれてしまいました。
液体状の粘土(泥漿)から作ることが多いという畑さん。
石膏型に流し込む鋳込み成型や、いっちんというスポイトのような道具と筆で描くように形づくったりもされるそうです。
鋳込みで使う原型制作はじっくり形と向き合い、いっちんや筆で描くときは一発勝負なので思い切って、技に裏付けされた勢いで仕上げられるのでしょうね。
リビングでのお顔がアトリエにはいると、アーティストの顔になってしまうのが印象的だった畑さんと広島での時間。
「春のしろ」展覧会では、写真のようなオブジェやインスタレーションを思わせる、オブジェ「うたかた」を4種類出展いただいています。