「春のしろ」展覧会では、茶器も多く、名称を覚えようと調べてみました。
※()内のカタカナは一応中国読み。
茶壺(ちゃこ/ツァーフー)
急須。茶葉ごとに茶壺を換えて、茶の香りが移らないようにします。
茶盤(ちゃばん/ツァーパン)
茶藝の際の受け皿のようなもの。茶壺をのせて上からお湯をかけて温めたり、あふれたお湯をこぼしたりするときに使います。
蓋碗(がいわん/ガイワン)
蓋つきの湯飲み茶碗のこと。茶葉を入れてそのまま飲むためにも使います。また、急須代わりにお茶を淹れるサイズのものも。
茶海(ちゃかい/ツァーハイ)
茶壺などで淹れたお茶を、飲用の器に分けるために使う茶器。お茶は最後の一滴にうまさが凝縮しているもの。茶海を使うことで、味や濃度などが均一になります。
茶荷(ちゃか/ツァーハァー)
お茶を淹れる前に、茶罐から茶壺や蓋碗に茶葉を入れるときに使用。木製・竹製・金属製など様々な素材を利用して作られています。
杯托(はいたく/ベイトウ)
日本でいう茶托。
おまけ:「絞出し」ってなに?
日本茶、主に玉露などの高級煎茶を楽しむための方法・茶器。底の浅い碗で、低温度のわずかのお湯で抽出し、玉露椀とよばれる小さなお椀でいただくもの。茶こしの代わりに、注ぎ口に溝や凹凸があり、隙間から茶をこすようにして注ぎます。「最後の一滴まで、絞り出して味わえる」ことから、その名がついているそうです。
出典:
「本場に学ぶ中国茶」王 広智 著 科学出版社東京
「Esquire 日本版 2006年 12月号−お茶の快楽」エスクァイア マガジン ジャパン
「煎茶手帖 karo 」 https://sencha-note.com/