平丸さんは東京出身。大学卒業後もしばらくは東京で働いていましたが、京都へと活動拠点を移しました。関西でも特殊なエリアである京都について伺うと、
ゆったりとした印象です。
鴨川の近くをよく歩くのですが、空が広いなといつも思います。
確かに、京都に住んでみると鴨川が生活の中に溶け込んでいて、いろんな世代のいろんな人たちが鴨川でなにかをやっているというイメージです。鴨川も川上に行けば、本来の川の風景が見られます。
ー 大阪、京都、神戸の関西のアートシーンについて印象とか、意見を聞かせてください。
私が学生の頃は、毎月発行される紙媒体の情報紙などで、展覧会情報をチェックして出かけていました。ですから東京の情報が主だったのですが、最近はwebやSNSのおかげで、さまざまなエリアの情報を知ることができます。
関西を問わず、いろいろな地域のアートシーンの情報を得ることができますし、自ら情報の発信をタイムリーにできるのもかつてにはなかったこと。
京都に暮らすようになっても良い展覧会・フェアなど、美術に関係している人そうでない人が、いろいろな場所へ足を運べる環境ですね。(平丸陽子)
ー趣味や今興味のあること、好きなことはなんですか。
やはり、美術館や芸術祭、ギャラリーを見てまわることは好きで巡っているので趣味・興味になるのかなー。美術以外ですと、建築に興味があります。高校・大学生の頃には、建築家になることにも興味がありました。今でも、間取り図を見るとわくわくします。(平丸陽子)
このたびのBIOMEでの展示のタイトルは「やわらかな風景」。
京都での生活では、自然や古式ゆかしい行事や建築物や品物があります。そんなものを見たり聞いたりしながら練ってくれた作品たちなのかもしれません。