花入はご承知のとおり花瓶のこと。
そもそも茶席に飾る花を活ける器のことを花入(はないれ)と呼びます。
茶席には時間を分けたイベントがあり、初座と後座とに分かれています。前者では床の間に書画を掛け、後者では花を活けるのが正式と言われます。
略して、諸荘り(もろかざり)といって、床の間に掛物と花入が両方飾られる場合もあります。
ゲストをお迎えする設として、亭主が能動的におもてなしを表現できる大切なアイテムなのですね。
そして、床の間に飾る花入も、
床の素材、花入の素材により、書画との兼ね合いや格式についても語られます。
その辺りのお話は、端折りましょう。
この花入、野原に花を植え込むような気持ちで気軽に扱ってみてください。中まで釉薬がかかっていますし、手先が届きますので、お手入れも楽。
今回の角花入は、長方形だから長辺側から短辺側から、それぞれ楽しむのも表情がことなることでしょう。存在感も抜群です。
堂前守人 角花入
長辺13 × 短辺5 × 高さ22(㎝)