坂本 伸(Susumu Sakamoto)
クラフトアーティスト
唐津生まれ
神戸在住
銅線などの鉄線を用いて、文字や象形を挿しています。
年間1−2回、グループ展に参加しています。
「こんなものを作ってるんですけど、どうでしょうか」と、持ち込んでいただいたのが銅線を縫い込んだ文字や模様。え、これは何ですか、とこれまた失礼な質問。
初めて拝見した銅線クラフト。名実ともに、のけぞりながら覗き込んでしまったのです。そして、素朴に質問をたくさんするのでした。
「これは、どうやったらこんなことになるのですか」「どうやって使うものですか」「なんでこれを制作されているのですか」「銅線はどうやって入手されているのですか」「発表の場はどちらですか」........ あの時の会話は録音しておくとシュールだったと思います。
坂本さんは言葉数が少ないのですが、ユーモラスでBIOMEの展覧会にはいつもお越しいただき、合間にはその時々のご様子をお聞かせくださいます。
銅線で文字を縫い込んだ作品は、デジタル的な雰囲気とあわせて、どこか懐かしく穏やかな文字でもあります。今回は、詩を縫い込んでくださっています。
他には、画用紙をクレヨンや色鉛筆で丁寧に塗り込んだ色付きの上に、放射線状、格子状、円形など模様が縫い込まれています。皆さんのご意見もぜひ伺いたい作品です。
楽しい坂本さんですが、目下のところ「メールは、できないです」「写真、も送れないですね」というコミュニケーション手段への対処が、悩ましいところなのです。