気候変動の激しかった1週間、香港や蘇州を描いた坂岡知子さんの作品をご紹介してまいりました。本日、無事に終了いたしました。
遠方から、また日本で活躍する日本画家からと、幅広いファンを持つ坂岡さんの作品の細やかなペンと水彩画が、香港のおおらかさと緊張感を表現しているようでもありました。
BIOMEでは、今回の個展「香港のアトリエから」にちなみ、個展終了間際にメールマガジンやSNSを通じて、みなさんの香港の記憶・思い出を150字で綴っていただく、そんな企画をいたしましたところ、滑り込みもあり、10通足らずの応募をいただきました。
ご紹介しましょう。
幼少期に読んだ羽仁未央さんのエッセイと、中高生の頃観た王家衛の映画の影響もあり、2007年と2010年の二度訪れました。一日中一人で気ままに街を歩き続けた数日間が、とても幸せでした。色褪せた繁体字の看板や古びた巨大な建物、茶餐廰のタイルの床、天井の扇風機、思い出す度にあの数日間に戻りたくなります。(2024.5.18 M)
これから、香港はどのように変貌を遂げるのか、時代の流れで生活が翻弄されてきたとはいえ香港というエリアは何か、煌びやかな部分と努力の影とが入り混じるそんな場所。坂岡さんにお会いしたこの数年間で香港を見つめてきたおかげで、何か近しさを感じたのでした。
また、香港での生活の合間に出かけた、中国蘇州での景色は、海外の方からも評判がよく
ぜひご注目いただきたいシリーズです。
個展は、多くの皆さんがそれぞれの思い出と記憶で楽しんでいただいた有意義な時間となりました。ありがとうございました。