テンペラ画は大学時代に勉強していたという坂岡さん。
偶然に偶然が重なったフィレンツェで、教えを請いたい教授からさらにテンペラ技法を学んだそうです。ペン画でもそうですが、細やかさに長けた彼女にうってつけだったのではないでしょうか。
というのも、テンペラ絵の具は「卵」を描画メディウムに使っています。
顔料、卵黄、酢、水を使っているのでコロジカルな絵の具。油絵やアクリル絵の具とは異なり、全くのびないという特徴があり、それがゆえに小さな筆でハッチング(点描線)で、根気よく塗り重ねるという細やかさと根気が必要な技法なのです。
本来は、テンペラ画が多いのですが、今回は、2点のみ。
機会があれば、ぜひご覧ください。