土井善男さんのお名前は、器を紹介する雑誌に必ず名前があがる方。
が、こんなに近くに、こんなによく知っている道のそばにおられたのだと驚きました。
2020年の6月、
神戸からだと、新名神高速道路経由で1時間もかからない。
土井さんの工房兼お宅はすぐに見つけることができます。(大きな壺が)
器を作られる方の作業場は、えてしてそうなのです。
整然とものが並び、どこにどう並べるかが、計算されるともなく順序立てられている。
足回りもカラリと心地よく、
いやっ、けれど柔和な土井さんが一気にファンキーに思えた場所があります。目を奪われたのはDMやフライヤーがこれでもかと貼り貼られている、階段の床板の斜めのスペースと一部の壁。「たまってしまってね」とニコリ。
ゆったりこちらの目線が動くスピードにあわせてご説明くださる気遣い、所々にチャーミングなものが転がっていたり。
清爽溢れのにとろり感がある人気の乳白釉の磁が生まれてくるのが、わかるような気がするのです。穏やかな山里の緑に囲まれ、暮らしに寄り添う器が生まれる場所。
BIOMEには、この個展で珍しい色が登場します。
茄子色に藍色、これから青葉が美しくなる季節に楽しめる色やフォルムの器がやってきそうです。スープカップにも期待しましょうね。
2022年3月10日(木)〜3月22日(火)
12:00−17:30(最終日は15:00閉廊)水曜休廊