この個展のタイトルは「庭へ」。
庭の思い出。
祖父が存命のときには、盆栽がたくさん並べられていました。ところが盆栽には全く興味がなかったものの、盆栽がたくさん並んでいるのを児童に見立てて、先生ごっこをしていました。また前栽には、季節ごとに楽しめる草木が植え込まれていましたが、土の匂い、緑の匂い、雨に濡れた匂い、そんな記憶が蘇ります。
庭のイメージは、そもそもは家の敷地内に我が家のおもいおもいの設えを施すことができる場所で、つまり限りなく個人的でオリジナリティがあり、そして囲われたもの、ではないでしょうか。
しかし、童心には、限りなく創造に富み、ミクロの世界に入り込め、手軽に自然を満喫できるどこまでも広く冒険の場所だったように感じます。
みなさんはいかがでしょう。
さて、仁方越さんが在廊できない分、作品への思いをお伝えできればとしたためてくれたメッセージがあります。二回にわけてご紹介します。今日はその一回目。
時々恒例(!)の作品のタイトル紹介。