2022年後半には、イラストレーションを生業とされるアーティストの作品を数多くご案内してきました。BIOMEは、イラストレーション専門のギャラリーと思われている方もいらっしゃるようですが、アパレル(雑貨)や飲食以外は扱わない、純粋に美術・工芸をご紹介する場です。
ただ、確かにイラストレーションをご紹介してゆくにあたっては、
その性質から可能な限り原画であること、BIOMEのために寄せて欲しいこと、個展に集中できる活動を、などと思いはたくさんありました。
この課題は、「イラストレーター」とご自身で言われる方それぞれの考え方に因るもので一概にひとまとめにすることはできません。
現在Meeting You Onlineでご紹介している絵画作品は、さまざまな技法や画材を用いた作品をご紹介しています。現在、最新でご紹介している「bitter night」展覧会の一色真由美さんオオヤマネコさん。そして、そのほかにもBIOMEのために寄せてくださった作品ばかり。ぜひぜひご覧になってみてください。
さて、12月前半にご紹介するのは、東京を拠点に雑誌や書籍の装丁や挿絵、また近年は絵本もてがけている山﨑杉夫さんです。初めてお出会いしたのは、まだBIOMEがスタートする前、東京のとある老舗ギャラリーでご挨拶したときでした。帰宅後調べると、安西水丸氏の門下でおられたことや、画風など、とても興味をもったことを覚えています。
さて、この土曜からスタートする「SUGIO'S BAR 2」展覧会の作品情報が届きました。
大人の心をくすぐるセンスのよいアイテムや場所や時間を、山﨑さんの切り口でかっこよく表現された世界が広がります。
もし、我が書斎やデスクに原画を、とお思いの方がおられるようでしたらぜひ!
タイトルと簡単な解説をご紹介しましょう。
「酒場にて」 静かなbarの風景を描きました。
「クラブハウス」 神戸ゴルフ倶楽部の冬のクラブハウスの様子
「教会のある風景」 教会のある古い街並み。
「ゴルフゲーム」 BARなどで大人が遊べるテーブルゲーム
「ロックグラス」 展覧会の主役の絵。
「腕時計」 機械式のスイス時計をイメージして描きました
「女」 ペネロペクルスをイメージして描いています。
「ガレージ」 雑誌[小説推理」の表紙絵。探偵が犯人を追いかけていくストーリー。
「オースチン・ミニ」 小振りのイギリス車
「テーブルの上」 酒を飲みながら楽しめる空間をイメージしました。
「サブウェイ」 NYCの地下鉄をイメージ。雑誌「サントリークォータリー」の挿絵。
「旅先の駅」 ドイツの田舎にある駅舎。
「ポーカー」 映画「スティング」のワンシーン。
「黒のジャガー 」イギリスの名車「ジャガー」
「カフェにて」 雑誌「小説推理」の表紙絵。犯人を待ち伏せる探偵を描いています。
「街角」 旅先の街角をイメージ
「ストロング商会」 横浜管内にある古いビルがモチーフ
「夜」 東京目黒にある庭園美術館の建物をモデルにしています。
「壁時計」 壁にどかっと居座り、時を刻まない時計
山﨑杉夫 イラストレーション個展
「SUGIO'S BAR 2」
2022年12月3日(土)〜11日(日)
12:00−17:30(最終日のみ15:00まで)
水曜日休廊
山﨑杉夫information