会期後半のお客様が「これはどうやって制作されてるのかしら」「遠くから見ると陶板のよう」と、不思議な作品の表面効果に驚かれるのです。
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モモコさんのTwitterから抜粋しました。とにかく今はもがいて悩んで、でもぶれず取り組んだのが「内なる宇宙」。下地にジェッソを塗り、質感を変えるところから始まるそうです。そして仕上げはニス。
実は、少人数で行うManabu(Edu)を企画していたのです。モリタさんは今回のテーマとなった幾何学模様を使ったコラージュで。もちろんBIOME主催ですから、専門的な工程などのパートを盛り込んでいただく必要があるため、工夫を凝らしつつも達成感あるものを考えていたところ「少しハードルが高いことを実感しています」と、今回は失念のご連絡がありました。それほど、精緻で時間もかかり幾何学模様の配置も言葉にして人に伝えることがまだ難しいと判断されたのでした。なるほど、完成品や出展作品を拝見して納得です。
アーティストと向き合うとき、いつも「この人の人生の過程にすぎない」と思って対峙しています。初めての神戸でのこの個展が、人生の中では刹那的な瞬間でそして最高のものだとわかっていただけると思います。
モリタモモコ「内なる宇宙」個展。いよいよ明日まで。
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