日本画(日本絵具を用いた作品)を基調とするたださんは、画用紙の質感が好きで支持体として選んでいます。ぼこぼことした感じがよいとのこ。
「数年前は、もっとかわいらしい作品が多かった」のですが、お名前を知る頃にはすでに、何か不思議、何かおかしい、何か不穏、なのに充足感のある背景。
画用紙には、繊細な筆に岩絵具で細やかに彩っていく様は、確かに古典的な人物の切れ長の目や植物の伸びやかな成長過程などが艶かしく思わず、見入ってしまいます。
Disquietな空気というのは、未来に不安定なこと、予期せぬこと、よくないことを彷彿しますが、満ち足りているものかけ合わさるとかえって、不穏な表情に見えるのかもしれない、と作品たちをみて感じるのです。
圧倒的な技術力に裏打ちされた画と工夫された額装に、わくわくそわそわ。
小さな作品も並びます。ぜひご覧いただきたいと思います。