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京都:あかりのチカラ

キュレートした企画や作品を、万人に快適に観覧いただくために、精緻な照明設定する美術館とは異なり

ギャラリーは、そのオーナーの癖や思いがあってよいのではないかと思っています。陰陽で作品の表情がことなるのも面白みの一つです。


日本の近代は、蛍光灯に代表される均一に明るさを維持できる明るくはっきりとした輪郭を映し出すものが家庭でも好まれてきました。


間接照明で仄暗く過ごすことで、あえて必要な情報を視覚から入りにくくする効果はたしかに実感できる。明るすぎて頭痛がひどくなることだってありますから。

逆に、目の届きにくいところにわざと光を当てる。

派手で明るい色目のところに、灯りを当てない。

境界線には、暗めに設定する。


そして、こんな灯りの使い方に出会いました。

お手洗いの個室。座った目線よりさらに低い位置にぶら下がったボール形のライト。あまりに面白くて、そこにしか目線がゆきませんでした。


吊り下げているループすらも美しい(これがトイレ個室のライト)

こんなふうに、ぽつんとしたインパクトのある灯火で、空間や場所に彩りやアクセント、そして機能性を与えてくれる灯り。


もうひとつ、

室内だけではなく、部屋や建物から漏れる灯り。特に今の季節は団欒やあたたかさ、安寧を感じさせますよね。


省エネ・節電という目利きもしながら、灯りをもっと楽しまなければ。


※現在、Meeting You Onlineではガラス作家貴島雄太朗さんの三ツ玉の灯りをご紹介しています。



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