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「蒼茫のきせつに」銅版画展、無事に終了いたしました

梅雨時であっても、端正な表情をもつ作品が放つ空気感を、ギャラリーをスタートしてからよく感じるようになりました。

気温を下げ、湿度を下げ、浄化するような作品たち。それが、田中涼子さん、水上多摩江さんが寄せてくださった版画、ガラス絵作品たち。

なによりもとても大切にされている、銅の版板を快くお貸し出しくださったこと。


版画についてお詳しくておられるゲストは「そうはいってもなかなか難しくて文字の解説や版板ではわかりにくいですよね」と言われるのですが、

まさにそれが本望。

敷衍化して、ものごとをシンプルに展開できることをよしとする傾向にありますが、本質的な意味合いは、単純に陳腐化することではないのだろうと思います。

Ⓒ田中涼子「星ふる鳥」

Ⓒ水上多摩江「タテハチョウ」

考えて考えて、そして慣れてくる、解るようになる。

広い広い空の向こうには、知らないことがたくさんあり、けれどさまざまな手段で今私たちには真偽が明確ではない情報がはいってくるそんな時代になりました。

「蒼茫のきせつに」展覧会は、

この時世だからこそ、浄化する要素をもつ作品の心地よさを感じていただきたい、そんな思いをこめました。


作品たちは、お二人のご厚意により、今しばらくMeeting You Onlineでもご覧いただき、お求めいただくことが可能です。

お立ち寄りいただき、ご購入いただいたみなさま、

田中涼子さん、水上多摩江さん、心より感謝いたします。

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