杉戸絵 日本画の支持体として和紙がありますが、杉戸に絵を描くというのもよくよく思い出すと多分多くの杉戸絵を私たちは観たことがあるのではないでしょうか。
杉の芳しい香りが漂う杉戸絵。花鳥風月や中国の故事を題材としたものが多いのですが、そんな杉戸が舞台絵のように、その場その場を演出する道具になっていたのでしょうね。
掛軸 まだまだ床間を設えたお宅も多いかもしれませんが、同じくらいもはや本格的な和室も少なくなってきている住宅事情だと聞きます。時代劇を見ていると分かる通り、床間は権威を表すスペースであり、そのエリアを演出する大切な設えですね。その大道具小道具の一つとして、掛軸があるのだと思ってください。
日本では仏教を広げるためのツールからスタートしたとのことですが、茶事や季節の装飾として使われています。
と言いますのが、現在開催中の日本画3人のリレー展覧会は、
本日より木下めいこさんがスタートしています。BIOMEでは初の杉戸絵と掛軸が届いています。格調高いことよりも、あまりお目にかかることのないアイテムに設営も緊張とワクワクに包まれました。
ほんの一部に過ぎませんが、十分愉しんでいただけることは間違いありません。
「楚なり 半透明な」
日本画3人のリレー展覧会
牧野 環・むらいゆうこ・木下めいこ
・木下めいこの場合
12月14日(木)〜18日(月)
12:00−17:30
・日本画3人の合同展覧会
12月21日(木)〜24日(日)
*最終日24日のみ15:00にて閉廊