11/6(土)からスタートの4人の陶展「只只」。4エリアから集まった陶作品を手がけたアーティストを、展覧会前に出展作品とともにご紹介いたします。
初回は、2度に渡りお目にかかれた五月女寛さん。
いつもの手法なのですが、
1枚目の「塔の家」を偶然見かけたことが、五月女さんを知るきっかけでした。
この作品、全て陶器でできていて、積み木のように重ねてあるのです。
不安定なようで地に足ついている。
五月女さんの作品は総じてそんな傾向があるような気がしてなりません。
設計士でもある五月女さんの緻密な計算は、数字に基づくものだけではなさそうです。
身も心もバランスよく、年を経るごとに何が大切なのか、何に夢中になるのか研ぎ澄まされてきますね、と顔を見合わせて、笑い合ったアトリエでのひとときも心地よい時間でした。
写真上段は、少し以前の作品。
下段はこのところ取り組まれているヒビやカケが魅力の作品。
今回、ささやかで、小さなものをご用意いただいています。
長野伊那谷で作陶、いや「生きて」いる五月女さん。偉大な山々に囲まれる雄大な自然です。Instagramではいつも、ため息が溢れる景色が紹介されています。
そこで暮らし、只只作り上げられた作品は、現物を見るべし!ですよ。