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「ほしめぐる」④ ほしをめぐる話

こどものころに『COSMOS』という書籍にはまりました。

ご存知、アメリカの天文学者であり作家であり様々な経歴を持つCarl Edward Sagan氏(以下、カール氏)の著書です。しかし、なぜあんなに、興味を持ったのかもはや記憶になく、むしろ天文のことなど、遠い昔の記憶のみになってしまいました。


星はみえなかったけども、神戸の夜更け


カール氏の名言は、その後成長と共に耳にする機会がありました。理解するには、彼の探究する太陽系惑星についても知る必要があります。

挫折に次ぐ挫折ではありましたが、遠い遠い宇宙が、夜空を見上げた途端、自分に近い世界に近づいたように感じたことは印象に残っています。


そんな彼の科学に関することで発した言葉の中で

「まだ知られていないことはたくさんあり、分からないことなど何もない。

みな、そんなことをわかっているはず」

というのがあります。


しばたあきこさんと市川佳依さんと個展のタイトルを決めたときは2021年で、BIOMEの年間テーマはblackでした。さまざま思いをこめてのblackですが、「ほしめぐる」は、夜や闇を彷彿させ、「知られていないことがたくさんあり、わからないことはない」、そのことを思ったのでした。

COVID-19、差別、自殺、偏見、戦争、核、政治....

わかるためには知ること。そんな時代に生きるわたしたちを思ったのです。



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