この二人展は、活動の場が異なるアーティストであり、技法や手法も異なるがゆえに、これまでの商慣習で決められた価値(価格)や見せ方が違う作品を、バイオームという生態系の一単位のなかでご覧いただくことを企図にしています。
リソグラフ?リトグラフではなく?プリントなの?....そんな声も聞こえてくる都築さんの作品。これは水彩なんですか?油彩作品とあまり変わらない....そんな声が聞こえてくるのは吉村さんの作品。
宗教上尊ばれた技法、権力的に優遇されたもの、先駆者的に特権をえているもの。古来からの教えや慣習をしるのは、そのルーツや歴史を知っていた方がいい。なぜそうなっているかを知っていると、現代の慣習やギャラリーのポリシーと重ね合わせた時に、そのズレが自ずと見えてくるから。
3日目を迎えた今日は7月12日月曜。都築まゆ美さん最後の在廊日です。
デッサンをし、ファブリックトロフィー作品の積極的な企画・展開、次の展覧会の準備とされている中で、今はリソグラフの面白さに開眼している、重なる色を楽しんでいただきたい、という薄い目の色が美しいの都築さんが語ります。
神戸にお住まいの吉村さんは、ちょっとしたディーテールは確かに確実なもので動かしようもない事実だけれど、構成やその見え方については僕の自由、観る人が好きにとらえていい、とシャツの襟を内側に折るのが今のブームと笑う吉村さん。
本来なら、同じ場で見せることのない二人の作品を集めたこのムーブメントを「WiseMonkey×3」で感じてください。もちろん、なんだか不気味で、変な人の絵が。この二人の絵、共通点がある!と面白がっていただくのもよいんです。