菅野静香といえば、人物画と言っても過言ではないほど彼女の人物画・美人画は特別な魅力があり人気を博していました。何度もご紹介している通り、彼女はその盛り上がりの中でスパッと転向を遂げていきます。
ただ、その初期の頃に、こんなコメントを残しています。
特定の個人や人物について描いているのではなく、人物像はあくまでモチーフであり、主題は別にありました。「顔」はとてもわかりやすいアイコンであり、目鼻立ちに目が留まりがちです。その先(あるいは奥)にあるものを想像してもらうにはどのような表現があるのかと思い、顔の見えない後姿を制作しました。長らく人物像のみを制作していたため、同じ主題のまま別のモチーフで新たな展開が出来ないかと実験的な制作に取り掛った時期の初期作品です(菅野静香)
写真のように見えるという感想は褒め言葉であり、そして彼女の画力の高さを充てた言葉です。それ以上に、これらもモチーフから感情や表現の成長、変化、変遷を作品を作品を通して見守り続けていっていただければと思います。
菅野静香 油彩個展「spot」長くて短い時間、多くのゲストの皆様からも学ぶ機会の多かった展覧会を無事終了いたしました。
ゲストの皆様、菅野静香さん、誠にありがとうございます。
作品は、Meeting You Onlineから、お求めいただけます。またインタビュー記事も掲載中です。改めて、見返してみてご覧になってください。