機会が訪れたこともあり、今の香港は行っておいた方がいいかもしれないと渡航に踏み切ったのは、すでにアートバーゼル香港2023終了後でした。
時間がなかったこともあり前情報を入念にできないまま空港に降り立ちましたが、記憶は昔の旧い空港時代のこと。美しくなった空港は日本とも全く変わりがなく、前日まで忙殺されてくたくただったせいか、タクシーに乗ることすら忘れてメトロに乗ってしまう、それほど、不安もない平和な空気が漂っていました。
ただ、亜熱帯気候で、雨季に入るかどうかという天候の中、あいにくの曇天続きの香港。後ろ髪がシャワー後かとおもうほど、汗まみれになっても、スニーカーでどんどこ歩いて行くのはどこかしら気持ちいい。
前半は香港島、後半は九龍に滞在し、この時この場でみることができるものや体験できることができました。
日本と香港は貿易面でも深いつながりがありますが、アートシーン、映画、音楽、演劇、ダンス、視覚芸術など、多様な芸術分野において才能を輩出しています。また、政治や社会問題を扱った作品が多く、社会的意義を持っていることは間違いありません。一方でアーティストや文化人が直面する制約によって様々な影響はあるけれど、歴史や地形、そして永年育まれた香港人気質が、この困難を凌駕する大きなチャンスになればと思ってやみません。