2022年のたからものforおくりもの展覧会、Leaping Outの北野エリアで開催したときに、蘇州の景色を描いた精緻なペン画が大変評判を呼んだアーティストが坂岡さんでした。
作品だけをご覧になり、このアーティストは欧州出身かと質問をされた方が多くいらっしゃったのです。
坂岡さん。日本の美術大学を卒業後、イタリア フィレンツェでの美術学校で学んだ影響が色濃く出ているのも否めません。
2018年ごろ、香港に渡ると、COVID-19の空気感が蔓延すると同時に、2020年6月反政府的な動きを取り締まる国家安全維持法が施行されました。この動きを香港にいる日本人としてみつめてきました。激動の時でした。
BIOMEに届いた40点近くの作品をひとつひとつ拝見していると、坂岡さんが興味あることには集中力を発揮し、そして没入する性格なのであろうと、想像ができます。
今回、イタリアで学ばれたテンペラ画は少なめにしていただいたけれども、香港を感じることができるスケッチ作品をできるだけ多く準備してください、とお願いしました。
活気ある香港の風景は穏やかで平和ではありますが、実は蘇州を旅された景色も極上。
軽やかにも見えるペン画がどこか懐かしさと新鮮さを表現してくれています。
ぜひ、BIOMEで異国情緒を感じご覧になりませんか。今回は、作品と同様、端正に作品を並べました。