top of page

4月の人  黒木周

1990年代。東京はキラキラしていたように感じました。学生時代のDCブランドブームは去り、次にやってきたのはライフスタイルショップ。服だけではなく、ライフスタイルにかかわる食器や小物に至るまで、なんだかカッコイイものを素敵に”陳列”されているのでした。


そんな中、青山骨董通りにイデーという1980年代にオープンした店舗を発見します。そこには、アジアンテイストの家具に壁にかけられたポスターや絵画、ファブリックなどが揃っていたのを記憶しています。そこで黒木さんの作品を初めてお見かけしました。



Ⓒ黒木周「connect」
Ⓒ黒木周「connect」

黒木さんの独自の技法である「クロスグラフ」は、ベニヤ板の上に布(クロス・ファブリック)を貼り、油性や水性の材料で描きだす、リトグラフのようなものです。布特有のやわらかな質感が見る目に心地良くも優しく、布で刷った色は、ふくみや奥行きなど、木版とは全く違う表現の広がりと、新たな個性を生み出しました。


抽象でもない、グラフィックでもない、もっと身近な何かを想起させる作品をご覧入れることができることでしょう。初日には、黒木さんが在廊予定です。


黒木 周 クロスグラフ 個展

2025年4月5日(土)〜4月27日(日)

12:00−17:30

最終日 11:00−15:00

休廊日 水曜・木曜




bottom of page