ガラスとはいえ、針金や他の物質を混ぜてガラスに閉じ込めているので、すかしてみると、まるで生き物のような生命力を感じさせるのです。
実際に触って、動かしてみることでより愛着も湧くように感じたので、ダメもとで佐藤さんに問い合わせると、「私も触っていろんな角度からご覧いただきたいのです」と言ってくださり、多くの方に楽しんでいただいた次第です。
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コロナ禍を経て、今回二人展へと展開できた佐藤さんの作品は、さまざまに進化して今回届けられる作品が非常に楽しみです。
どうかInstagramでのこのところの活動を予習してください。
佐藤さんご自身は、音もなく現れ、声をかけると反応してくださる。とても不思議な空気を醸し出すのですが、作品や演出の話となると、まるで実験をする研究者のように、真剣に意見を下さるのです。吶々と話す佐藤さんみたいなアーティストは、なかなかお目にかかれません、ぜひ、アーティスト在廊日に交流してほしいと思うのです。
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2月のKanjiru(art)展覧会
内田亜里(写真)と佐藤幸恵(ガラス) 二人展
「にぶくひかる -Dull and glowing-」
2025年2月22日(土)〜3月9日(日)
12:00-17:30
最終日 11:00-15:00
休廊日 水曜・木曜