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2月1日からのたからもの展 ⑨有永浩太

能登島。能登半島ではなく?

左手に日本海を眺めつつ車を走らせます。能登半島の根っこあたりを横切り、七尾市に入ると不思議な光景、前方に陸地、両サイドに海って。


浩太さんのアトリエ兼ご自宅にあがらせていただくと天井高の畳の間が二間続いています。視線が動いてしまったのは、設えられたと思しき天井棚に並ぶシリーズものの書籍がずらり、個人的に垂涎のもある。「祖母が本屋を営んでたんです」と浩太さん。足元には専門書や美術書の大きいものがずしり。で、工房はどちらで、えーと炉はこれですね、でその炉は・・・いやいや末尾でご紹介しているInstagramでご覧ください。


口数が少ないわけではないのですが、訥々といただくお返事のテンポは心地よく、沈黙の時間すら心地よく、明らかにリラックスしている自分を感じます。書籍に目を奪われたあとに拝見したガラス作品はレトロにも感じ、その実モダンな挑戦がなされていることに気付きます。アンバーやグレーがついているともついていないともな微透明なガラス、不透明ではなく。そんなガラスに乳白色が不思議に動いていたり、規則性ある模様になっていたり。リムのあるプレートの真ん中は「裏か表かどちらでもいいよ」と言いたげな窪みが。厚みある角いステムやフットを基にいただくボウルはグラスの安定を感じます。


この超個人的な感想は参考程度で、どうかKOTAガラスをお楽しみにください。とお伝えしながらも、たからもの展には何がやってくるかわかりません。むむむ。


https://www.instagram.com/kota_arinaga/ 有永さんのオフィシャルインスタグラム


いずれも有永浩太さんのInstagramに掲載されています。

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