建物や家を描いた作品は多く、BIOMEでも何度か取り上げてまいりました。建造物としての面白さ、そこに刻まれた時間や歴史の面影、そして文化が反映された佇まい。何より、そこに住んでいる人物に興味も湧くではありませんか。
西川さんはフランスでの制作時間で、ヨーロッパ情緒のある建物を描かれているものが大変多い洋画家。例えばそれば、本当の建物ではなくても、木や山がそれに見立てられていることもあります。
繊細という言葉より、さまざまな要素が取り込まれた作品を端から端まで夢想しながら鑑賞する楽しさは堪りません。
つんと澄ました風情ではなく、どこかユーモラスで、我が道をゆくそんな作品を見ていると、まだお目にかかったことがない西川さんを彷彿させるようです。
1970年 埼玉県生まれ
1996年 東京藝術大学美術学部デザイン科 卒業
2001〜03年 渡仏
西川克己さんのwebsite より