たからものforおくりもの2025
2025年1月25日(土)~2月16日(日)
出展アーティストをご紹介しましょう。そして年末年始のエピソードも教えてもらいました。
Takaramono for Okurimono 2025
January 25, 2025 (Saturday) – February 16, 2025 (Sunday)
Let us introduce the participating artists.
And I was also told about the New Year's holiday episode.
修理?修復?
年末年始と言えばいつも孤独と心地良さを感じます。 子供達と共にパートナーは実家へ帰省し、自身は一人で過ごせる大切な時間。 にも関わらず毎年直前までの多忙さで体の電池が切れてただ横になる毎日。あいにく充電出来る機械も無く回復も遅いし、29日の誕生日も華麗に通り過ぎるし、一人で大掃除だし、ひたすらに切なさを感じます。 ただ、食べたい物を食べたい時に食べ、想像・妄想を好きなように出来る気 持ちの良い時間でもあります。 まあ、結局のところは素敵な時間なのかな。
絶え間ない波
この時にしか補給出来ない栄養素がある気がしますね。そして、家族からの「明けましておめでとう」のショートメールでゆっくりとスイッチが入り始める感じ。 気づいたら仕事が始まってます。 あ、やはり切ないですね。
静けさと希望の夜
千田 碧
兵庫県出身 岡山県倉敷市在住
ceramics/painting
2020年 ギャラリー陶佳 アニマルアート展
72cafe 壁画牛窓アーツクラフツ寂鉄blue「物語ル」
2021年 ギャラリー陶佳 生き物たちの「stories」born gift
あちてらす倉敷 .KOMBINAT 壁画
2022年 ギャラリーくわみつ 猫展
味噌蔵ART Place &NAVA Cafe きのこ展
ランズエンドギャラリーリビドーの表現者展
2023年 アンクル岩根ギャラリー個展 「Melancolic」
2024年 乙画廊 人物画2024
*statement
僕は作品制作という儀式を利用して自己理解をしているのだと最近になって気づきました。制作の時間はずっと自問自答して実験室の研究員になった僕は本日の任務を遂行するのです。生み出したものはどこか自分に似ていてそれは良くも悪くもその時の自分を投影している。目指しているのは僕が陶酔する妄想の世界です。
意識を尖らせる
自然の生き物の生態を見るのが好きで、元旦から仕事の前に川始めでした。
こんなに寒いとどうかな?と採取に出かけるとエビやザリガニ、産まれたばかりで小さいけれどキラキラと命が輝いて見えました。
自然は過酷だけど逞しく生きている生き物たちに僕はいつも感銘を受けているのです。
小さい子で全長7mmくらい
カメラ目線(たぶん)
カーラ
1993年 USA出身
Wrocław, Poland在住
iron worker & rabbit mother
アメリカ・オハイオ州中部出身で、幼少期は両親の家や祖父の山小屋を囲む森を探検して過ごした。幼い頃から身につけた森の風景への憧れは、彼女のアートキャリアを通して常に世界的に響き渡るモチーフとなっている。
2016年、米国テネシー州メンフィスにあるメンフィス・カレッジ・オブ・アートで金属工芸と美術史の学士号を取得。
火と金属への情熱に突き動かされ、2018年にポーランドのヴロツワフにあるEugeniusz Geppert Academy of Fine Artsが主催するFestiwal Wysokich Temperaturに引き寄せられるように参加した。
その後、同アカデミーの資金提供による英語による学際的修士課程に選抜され、
2020年冬に修了したが、現在も同アカデミーの鋳物工場で鋳鉄を中心に活動している。
現在はポーランドのヴロツワフに在住し、自然界、宗教的、オカルト的なもの、人類学にインスピレーションを見いだし、積極的に断片を収集し、自身の芸術活動に吹き込んでいる。
*statement
人類学的なモノの研究に触発され、私の作品は鉄、自然、記憶の象徴的で具体的な力を探求している。
うさぎの旅
祖父母とご対面
ポーランドののどかな地域で、ボーイフレンドの家族と私たちのウサギと一緒に過ごした時間は、ウサギにとって初めての大きな旅でした!
ウサギは今まで電車に乗ったことも、動物病院以外の遠い場所へ行ったこともなかったので、シレジアへの3時間の旅はとてもワクワクする体験になりました!
おばあちゃんのお気に入り
クリスマスの朝にプレゼントを開ける、とても素晴らしい休日の始まりでした。最高に素敵な朝食を楽しんだ後、犬と一緒に雪の中を散歩したの。日中は快適で温かく、ただただ素晴らしい一日でした。
Our tiny tree.
Holiday Time
d.Tam中村孝子・桃子
大阪府出身
兵庫県芦屋市在住
ガラス造形
中村孝子
1979年に神戸女学院大学を卒業。在学中よりステンドグラス制作に携わり、1980年代にサンドブラスト技法を習得した後、1996年に兵庫県芦屋市にアトリエを構え、独学でキルンワークでのガラス制作を始める。コールドキャストや、パートドヴェール、フュージング、サンドブラストなど多岐にわたる技法を組み合わせ、様々な造形表現に挑む。
中村桃子
京都市立芸術大学/大学院、及びラ・カンブル国立美術大学大学院にて版画を学び、2013年・2014年に各大学院の修士課程を修了。在学中から中村孝子に師事し、ガラス制作に携わる。
d.Tam – Takako + Momoko
2016年 ガラス造形家ユニットd.Tam(ディー.タム)– Takako + Momokoを結成。立体作品や壁面作品、食器など、多種多様なガラス作品を制作し、国内外で発表。
受賞歴
中村孝子
2010年 第42回日展 入選
2009年 第41回日展 入選
第48回日本現代工芸美術近畿展・京都市長賞
2006年 日本現代工芸美術展 入選以’07・’08・’09・’10・’11)
*statement
心を澄ます。 気配を感じる。想いを察する。私の心深くに在るものが、いつしかかたちを成し、誰かの心に少しでも響くことができますように。
新しい年の始まり
新しい年の始めは、風邪をひいてしましました。
新年この一年も、皆が平和に健やかに過ごすことができますように。
エミリアーノ・ポンツィ
私はイタリア出身であるも、実はアメリカで注目を集めたと言ってもよいでしょう。
それは、2004年にニューヨーク・タイムズのために初めて重要な仕事を手掛け、それ以降、私のキャリアは幅が広がり、また数多くの賞を受賞し、国際的なプロジェクトに携わるようになりました。
人は、私の作品にエドワード・ホッパーの雰囲気を感じると言います。それは、自分自身の表現を過度に見せるのではなく、その背景に溶け込みながら、周囲の生活の一瞬を静かに描き出していくスタイルであることからだと思います。このように現実を観察し、語るスタイルが私の特徴と言えるでしょう。
*statement
私のイラストのメッセージや教訓は、背景に隠された細かいディテールの中に見つけることができることが多く、時には厳しい現実を描写し、時には皮肉を交えながらも、決して平凡ではないと自負します。
1時間の散歩で
年末の数日前、幼少期を過ごした小さな町に住む家族のもとへ帰る途中でした。一年を大都市で過ごしてきた後の帰郷は、生活のリズムが変わることを数日間だけであっても感じさせられました。
大晦日には、いつも夕方遅くに街の中心を一人で散歩します。
辺りを見渡すと、ライトや霧が立ち込め、そして数時間後の祝いのため、に最後のアクセサリーや衣装を買い物を急ぐ人々の姿が見られるのです
1時間の散歩でⅠ
1時間の散歩でⅡ
日笠隼人
2006年 セツ・モードセミナー卒業
2008年 小学館アカデミー絵画倶楽部講師就任
2017年 小学館アカデミーSアトリエ就任
JCB優待ガイド表紙 、SAZABY40thアニメーション、BEAMSカタログイ
ラスト 、フランクミュラーカタログイラスト、西川美和「ゆれる」文庫本装
画イラスト等を手掛ける"
2006年 イラストレーション(玄光社)第151回ザ・チョイス準入選
2006年 kfsアートコンテスト入選
2007年 kfsアートコンテスト奨励賞
*statement
二つの版画技法を組み合わせて表現しており、モノタイプで自身の筆致を一度版を通す事でブレを生じさせ、儚さ、哀愁など感情的な部分を客観化しようとする。またステンシルで具体的な形として表し、絵を引き締める要に。
無作為と作為的な表現の緩急により隙をつくり、それぞれの解釈の余地を残す事を心がけている。
絵と料理
地元は宮崎で3人兄弟、家族が一堂に集まるのは近年なかなか難しい。 一昨年父を亡くし、今年は母を関東に呼び、弟家族の家に久しぶりに集まった。 全員集合は叶わなかったが、久しぶりの家族水いらず。
中華のフルコース
すっかり青年になった甥姪は自分の時間がしっかりあり、大人達で近所に散歩に出かけたり、 姪がハマっている漫画を一緒に読み耽ったり、皆んなで寝転がって昼寝をしたり、何気ない時間に心が安らいだ。 今回の集いのメインイベントであろう家族との食事の時間。 私は絵の道に入る前は、調理師をしていて、手料理は皆の期待の的。 高校卒業後にホテルの中華料理で6年半働いていたので中華はそこそこ作れる。 家族皆、料理好きでキッチンはいつのまにか料理教室のように賑わい、 全てが出来上がる頃には皆がテーブルに行儀よく着席し、今か今かと目を輝かせる。 乾杯の後、それぞれが手を伸ばし口に食事を頬張らせ満面の笑みを浮かべる。 自分の作ったもので幸せを与えられている。 この瞬間が少し照れ臭くもあるがたまらなく好き。 人に感動を与えたい。 調理道具から筆に持ち替えても変わらないこの気持ち。 家族への孝行ができた幸せな年末年始でした。
ジャミラ・ステイシー
現在岡山、日本に拠点を置くクィア・サウスウェスト・アメリカンのアーティストです。2019年にアリゾナ州立大学で陶芸の美術学士号を取得し、その後カンザス州立大学のポストバカロレアプログラムで学び続けました。ジャミラは、ろくろ成形の指導やプロの型作りの経験がありながら、個人的な制作活動では主に彫刻作品に重きを置いています。彼らは古代の素材である陶器や磁器を使いながらも革新的な手工芸技法を駆使し、新たな視点を提供しています。このリサイクル可能な素材を使用することは、神聖な癒しの儀式であり、その結果、ジャミラの彫刻は共有された世代の知識のタリスマンとして、健康的なエネルギーの流れを促進する役割を果たしています。ジャミラは、アリゾナ州クリフトンの「Colors of Copper」ショーで審査員賞を受賞し、全国的にフェローシップやその他の顕著な評価を受けています。アメリカの多くの都市で作品を展示・販売しており、国際的な観客層への拡大を望んでいます。最近では、ローマの展覧会やフィレンツェのアート&デザインビエンナーレに参加しました。
2023年 フィレンツェ・ビエンナーレ第14回『I Am You』に掲載、イタリア
2022年 ローマ『We Contemporary Art Catalogue』に掲載、イタリア
*statement
修得が難しい専門性を追求することは目的があるのです。それは結果ではなく、行動そのものに価値があると思っています。
生まれ故郷アリゾナの砂漠の夕日
壊れやすい磁のオブジェクト
2025年
アメリカの故郷では、たくさんの新年の伝統があります。私が最もよく知っているのは、花火、友達とのパーティー、大音量の音楽や騒音、キラキラした飾り、大きな帽子、シャンパン、カウントダウン、そして真夜中に愛する人とキスをすることです。
日本では、全く違った雰囲気だと感じました。心温まるも家族との時間は、さらに食べ物も美味しいと感じさせます。
今年のお正月は、長野の西名で買った蕎麦と既製のおせちを食べ、料理せずに、2日間食事を楽しむことができました。
ジョリ・フィリップス
1991年Canada生まれ United Statesにて活躍中
ミクストメディアのソフトスカルプチャーとウェアラブルアートを中心に活動するマルチ分野のアーティストです。サーカスアート、ライブパフォーマンス、映画制作、衣装デザインのバックグラウンドを持ち、多岐にわたる芸術的探求を行っています。
主な展示歴
2024年8月
I'll Find You, East of the Sun and West of the Moon
ジョリ・フィリップス & ブロンウィン・シュースター
カナダ・ブリティッシュコロンビア州・デンマン島
(アーティストの最新作品をすべて展示)
2024年2月
Wild & Scenic Film Festival Art Exhibition
会場:Center for the Arts - 2024
アメリカ・カリフォルニア州・グラスバレー
The Spirit of the River (ミクストメディア・ソフトスカルプチャー)
Carrier Pigeon (ミクストメディア・ソフトスカルプチャー)
生まれ故郷アリゾナの砂漠の夕日
カリフォルニアの海岸から、太陽がネオンのマリーゴールドの花火のように、空に広がっていくのを見ていた。大晦日、空気は冷たかったし、思い出に囲まれて座っていた自分も冷たく、重かった。私にとって、2024年は厳しい年だった。失うことと痛みで満ちていた。愛する人たちが苦しむのを見て、どう助けるべきか分からなかった。恐れと悲しみで満ちていて、答えが分からず、死と手を取り合おうとしていた。思い出と孤独で満ちていた。暗闇を囲んでいたのは得てしてそうであるように、美しさとアートの瞬間。これが黄金の瞬間。冷たい夕日から集めたもの。自分自身のマリーゴールドの花火。今年の喜びを遅れて祝うもの。それらは、周囲の闘いがあるからこそ、より美しい。初めてのことがたくさんあった。初めてのレジデンシー、初めてのワークショップ。カナダでの初めてのグループショー、日本での初めての個展。初めての審査員賞、初めてのグランジュリース賞。初めてのコメディパフォーマンスの賞。17年ぶりの日本への初めての”帰国”。コミュニティがたくさんあった。世界中の友人たちが手を差し伸べて、物語を共有し、レジデンシーの資金を提供し、私の作品を買い、クラウドファンディングで支えてくれた。プロジェクトで一緒に働き、知恵を共有し、映画を見て、一緒にハイキングに行き、ビールを共にし、不完全なままで一緒に生きていた。カナダ、アメリカ、日本での旅があった。友達と、ロードトリップや結婚式、パーティーがあった。笑い、パフォーマンス、美味しい食べ物、愛があった。純粋な喜びの瞬間がたくさんあった。美しい瞬間を追い求めること以外に、何も重要でない瞬間がたくさんあった。
これらの思い出を新しい年に連れてゆく。未知の世界に歩み入るとき、恐れを感じるだろうが、友人たちとの喜びを思い出すだろう。怖くなったときは、助けを求め、夕日を思い出すだろう。心を開いて世界を歩んでいく。周りの世界を、私が望む姿ではなく、ありのままに見るだろう。そしてアートを作り続ける。
カリフォルニアの海岸での夕日
壊れやす「寂しい」マスク。宮城県蔵王町で着用されたい陶のオブジェクト、自分で作った。
Sunset
郷愁
年末に家族で三重県の鳥羽へいき トンビやカモメのエサやりをしました。 風は冷たかったものの海はキラキラ輝いて 鳥たちは朗らかに鳴きプリップリの生牡蠣で舌鼓をうち、久しぶりに五感が研ぎ澄まされました。 昔働いていたガラス工房で飼っていた 怪我をして飛べなくなってしまった トンビのトビちゃんを思い出しました。 今頃天国で大空を羽ばたいているかな ピ~ヒョロロロ
カモメ舞う
トンビ舞う
マール・スエイラス
サラマンカ大学ユーラシア人文主義認定研究グループ(HUME)
芸術・比較美学領域コーディネーター
美術史/美術の博士号(優等)、BBAA学士号(絵画専攻)
東アジア研究修士号、グラフィック・デザイン高等技術者
数々の国際会議や国内会議に参加し、書籍や索引付き学術誌に発表している、また、作品は韓国文化省/韓国美術館、ウエスカのエスパシオ・プリネオス(グラウス)遺産基金、巨済(韓国)の海金剛テーマ博物館コレクションに収蔵されている。
個展
2022年 計画、記憶-喚起された空間
ルイス・メンデス・ギャラリー サラマンカ
2020年 散歩の神。マリア・ニエベス・マルティン美術館
2019年 エスパシオ・オバロ・ギャラリー 個展
アビレス(アストゥリアス)
ムロス・デ・ナロン(アストゥリアス)市議会
水の自然。バルデカルサナ宮殿(歴史資料館)
アビレス(アストゥリアス)
*statement
自然を主題にした私の絵画は、伝統的な東アジアの影響を受けながら、絵を通じて記憶に関連する感情や気持ちを表現しています。
こどものころへの想い
スペイン北部の海沿いの町で育ちました。そこでは、冬が寒く、しっけています。大晦日はとても楽しかった思い出があります。
スペインでは、年越しの鐘の音にあわせてぶどうを食べるという伝統があります。私たちは、それをしなければ新しい年に幸運が訪れないと信じているのです。
新年の始まりを思い出すと、温かい朝のひとときや、祖母の陶器の食器やカットクリスタルのグラスに並べられた料理。そして笑い声や、クリスマスツリーの下で遊ぶ子どもたちの姿が浮かびます。心にずっと残り続ける思い出なのです。
記憶の風景
こどものころの記憶
吉田まゆ
1988年 千葉県 出身、在住
工芸
2016年 金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科 卒業
2018年 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科修士課程工芸専攻修了
2021年 金沢卯辰山工芸工房 修了
2020年 金沢卯辰山工芸工房賞
2021年 金沢市工芸展 金沢美術工芸大学学長賞
2023年 国際漆展・石川2023 奨励賞
2020年 金沢卯辰山工芸工房 収蔵
*statement
温かさや冷たさを感じるような様々な白をもつ卵殻。キラキラと輝く貝や金属。これらの美しい素材と漆を合わせて、自身が魅力を感じている箱という形体で視覚的また触覚的に自然と記憶に溶け込むような作品を作りたいと思っております。
お正月
数年前からお正月は、おせちやお雑煮を食べずにパン屋さんでちょっと贅沢に好きなパンを買って、好きなコーヒーを淹れて、テレビを見ながらゆっくり食べるのが恒例になっています。
子どものころ大量に作ったプラ板を年末の大掃除で発掘
自作のダルマお正月に登場.. -楽しい年になるといいな -
中島尚子
1981年 神奈川県横浜市出身、在住
木口木版画 油画
2006年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻(現グラフィックアーツ専攻)卒業以降、木口木版画を中心に制作、個展・グループ展等で発表。
2017年4月〜2018年3月「婦人画報」作品掲載
2018年 「版画芸術no.182木口木版 日本の現在と西洋の起源」作品掲載
2018年 専門学校・美術予備校・絵画教室等で講師
2022年 油画制作・発表を開始
2023年「団地滞在制作」(木口木版画・油画)シリーズを制作中
2014年・2015年 現代茶湯アワード銅賞受賞
※荒井瑠利(表装・革細工)との共同制作
*statement
日々の大半を占める「取るに足らない物事」を観察し、絵として記録したいと思っています。絵になるとは思えない物事の、そのなんでもなさを絵にする方法を模索しています。
祖母のこと
義理の祖母は今は東京在住ですが、兵庫県の芦屋出身です。今から100年近く前、祖母が幼い頃、祖母の家の敷地には私設動物園があり、近隣の人たちに開放していました。「ロバに乗って幼稚園に通っていた」という幼い頃の祖母の実話は、半ば都市伝説のように地域の広報に取り上げられ、小説の題材としても使われています。そんな祖母の地元をぜひ1度訪ねてみたいと思い、昨年12月ようやく実際に訪れることができました。祖母から聞いた住所には私設動物園の面影は全く無く、立派な洋菓子屋さんが建っていました。お土産に小さなシュトーレンを買い、年末に祖母の暮らす施設を訪ね、通りすがりに撮った芦屋川の写真を見ながら一緒に食べました。
芦屋川
パウリーナ・
オルテンブルガー
ポーランド出身、在住
絵画/ドローイング/Interdisciplinary
ポーランドのカトヴィツェ美術アカデミーでビジュアル・コミュニケーションを専攻。理学療法士としても働く。芸術と科学の両分野における学際的なプロジェクトに積極的に参加し、両者の情熱を融合させている。作品では、生物学や医学のトピックを取り上げ、生命や自然の複雑さについて考察している。
2017年 ラドムスコ市文化会館とラドムスコ市主催
「III Biennale of the Young - Fine Arts」の受賞
*statement
自然、生物学、科学に見られる現象からインスピレーションを得ており、生命のはかない複雑さを反映している作品を創作しています。
元日の驚きの出会い
数年前、大晦日のパーティーを見送って、雪に覆われた森の近くにある居心地の良いホテルを訪れました。1月1日、すっきりと目覚めた私は、静かな散歩に出かけました。
霜に覆われた木々の間で、初めてウソ(bullfinch:鳥の名前です)を見かけました。その鮮やかな羽は、雪の白さの中でひときわ映え、私が近づくと、まるで抗議するかのように鳴いていました。
ホテルに戻ると、大好きな家族、温かな朝食、そして香り豊かなコーヒーが待ち受けてくれています。その日、そしてその貴重な出会いは忘れられないものとなりました。今年が素晴らしいものになる、そう確信した瞬間でした。
ひだまりの冬の森
散歩の後に描いたブルフィンチ(鳥の名前)の水彩画
ラファエル・A・ザラズア・R
2009年 Rafael Landivar大学インダストリアルデザイン学科 卒業
2009-2013年 グアテマラでインダストリアルデザイナーとして勤務
2013年 デンマーク王立デザインアカデミー ボーンホルムガラス学科入学
2014年 スウェーデン、Riksglasskolan Orrefors にてインターン
2015年 日本、Studio Frescoにてインターン
2016年 デンマーク王立デザインアカデミー ボーンホルムガラス学科卒業
2016年 スウェーデン、Boda Glass Factoryにてアーティストイン
レジデンス
スウェーデン、SkeppstaGlasHytta 勤務
2017-2019年 ガラス工房 Fusion Factory 勤務
2019年 東京ガラス工芸研究所 外部講師
*statement
グアテマラ生まれで、インダストリアルデザイナーを経て北欧でガラス技術を習得しました。現在は日本で制作を行い、古いものやアンティークから影響を受けたクラシックな形や伝統技法に、中米の鮮やかな色彩を取り入れています。フリーハンドで作る作品は、懐かしさと現代の彩りを融合させています。
アンパンマンとキリンと少年のこと。
妻の実家を訪れた際に、私たちは動物園に行きました。最初は普通の外出のように思えました。日常生活の中に溶け込むような体験の一つだと。しかし、私たちは忘れがちです。何も本当に普通のことなどないのだと。
息子と一緒に、初めて動物たちを間近で見るその瞬間、それがまさにそう思い出させてくれたのでした。
彼は驚きで目を輝かせていました。すべての瞬間が新鮮で、魅了されていたのでしょう。葉っぱが揺れる音や鳥が跳ねることさえ、彼にとっては驚きでした。私といえば、人生の重い影に埋もれて、その驚きを失っていたのです。共に歩きながら、彼の目を通して新たな世界を見出したのです。
そして、キリンに餌をあげました。そこで、私はアンパンマンにその驚きを感じました。息子はこのパンの頭を持つヒーローに夢中になり、私は軽く受け流していましたが、アンパンマンとその生みの親、やなせたかしの物語を知ったとき、その意味を理解しました。なぜ、こんなにも一見して無意味に思えるものを作ったのか?彼の人生がその答えを教えてくれました。苦難と葛藤を経て、やなせは私たちに優しさを体現したヒーローを与えてくれました。自己犠牲を厭わず、他者に食べ物を与え、そしてその行動が自分の魂を養うのです。
それは、驚きと寛大さが結びついていることを思い出させてくれました。パンを分け合うことや、子どもの好奇心といった小さな行為でも、静かで深い美しさが宿っていることに。
キリンへの餌やり
今、アンパンマンの大ファンですが、バイキンマンが一番のお気に入りです。
毎年の過ごし方
今年の年末年始も例年通り、バタバタの仕事納め後は散歩が大好きな飼い犬へのサービスとして、いつもよりずっと長く京都の河原沿いを歩きまわっていました。
新年初散歩で眉間に何かの種をつけたまま帰ってきた犬
奥村彰一
1989年北京出身 東京都八王子市在住
Painter
2024 年 -Tropical Escape- (京都)
2023 年 -Torpical Fiction- (大阪)
2022 年 -Imaginary Tropical- (東京)
2022 年 -Tropical Cosmo- (京都)
2021 年 -Fictional Travelers- (東京)
佐藤美術館 収蔵
*statement
園林には盆景や太湖石が点在し、園林内のミクロコスモを表現している。また園林自体も実景や桃源郷の縮図であり、ミクロコスモの集合体と言える。この「入れ篭」構造を作品に取り入れ、イミテーションとしてのトロピカルと組み合わせることで、現代における楽園探訪を表現している。
香りが報せる
年末年始はずっと制作に明け暮れていたのですが、我が家で育てている蘭の一つ、Rodriguezia batemanii(ロドリゲツィア バテマニー)が開花してくれました。 南米原産の柑橘類に着生する樹上性の蘭で、枝垂れるピンクの特徴的な花からは、これまた特徴的な非常に芳醇な香りが漂います。
決して大きい花ではありませんが、一度咲いてくれると部屋中にその香りが行き渡るので、制作中楽しませてもらっていました。 花の香りが新年の訪れを知らせてくれたかのようでした。
Rodriguezia batemanii(ロドリゲ ツィア バテマニー)
植物室は宝庫
たむら亘
京都府出身
大阪府高槻市在住
イラストレーション
京都インターナショナルアカデミー パレットクラブ27期生
tete illustration class 4期生
2016年 個展 We are ジェントルメン/スタジオレンジ
2022年 個展 THE SPORTS WE LOVED /ART HOUSE
2022年 個展 THE SOPRTS WE LOVED EXTRA INNINGS/Gallery&Hair salon aimatsuda
2023年 個展 Who is the culprit of the crime?/STUDIO COOTE GALLERY
2024年 個展 ひびのきろく/STUDIO COOTE GALLERY
*statement
おじさんの顔、ヒゲ、メガネ、洋服、佇まい、哀愁などに面白みを感じ、その魅力を表現したいと思い、イラストを描いています。最近では、女性の面白さも表現したくなり描くようになりました。人が持つ独特の面白さやかわいらしさを素敵に描けるよう日々精進しています。
母のお詣り
家族で初詣に行った時、今年80歳になる母親が家族の健康や留学する孫の安全をお願いする前に、自分の口の周りの皺が無くなりますようにとお祈りしてしまったと、満遍の笑顔で言っていた。
まだまだ現役の母でした。
"事件" 現場
手塚葉子